COLUMN

2026-04-08

猫の膀胱炎の症状と予防|トイレの変化に要注意

猫の膀胱炎の症状

猫の膀胱炎は、泌尿器系の病気の中で最もよく見られる疾患のひとつです。特に若いオス猫に多く、ストレスや食事が大きく関わっています。トイレの回数が増えた、尿に血が混じるなどの変化が見られたら、膀胱炎の可能性があります。

この記事では、猫の膀胱炎の症状・原因・治療法・予防法について詳しく解説します。

猫の膀胱炎の症状

膀胱炎になった猫には、以下のような症状が見られます。

  • トイレに何度も行くが、少量しか出ない(頻尿)
  • 尿に血が混じる(血尿)
  • トイレ以外の場所で排尿する(不適切な排尿)
  • 排尿時に鳴く(痛みのサイン)
  • 陰部を頻繁に舐める
  • トイレに長時間こもる
  • 尿がまったく出ない(尿閉 - 緊急事態)

特に注意:オス猫で尿がまったく出ない状態(尿閉)は、24〜48時間放置すると急性腎不全から死に至る緊急事態です。トイレでいきんでいるのに尿が出ない場合は、すぐに動物病院を受診してください。

膀胱炎の原因

猫の膀胱炎にはいくつかのタイプがあります。

  • 特発性膀胱炎(FIC):最も多いタイプ(約60〜70%)。明確な細菌感染がなく、ストレスが主な原因と考えられている
  • 尿路結石:ストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結石が膀胱を刺激する
  • 細菌性膀胱炎:細菌感染による炎症。高齢猫や糖尿病の猫に多い
  • 尿道栓子:結晶や炎症産物が尿道に詰まる(オス猫に多い)

特発性膀胱炎の発症に関わるリスク要因として、以下が知られています。

  • 室内飼い・運動不足
  • 肥満
  • ストレス(環境の変化、多頭飼い、トイレの問題)
  • 水分摂取量の不足(ドライフード中心の食事)
  • トイレの数が少ない・汚れている

動物病院での検査と治療

膀胱炎が疑われる場合、以下の検査を行います。

  • 尿検査:血尿・結晶・細菌・pHなどを確認
  • エコー検査:膀胱内の結石や膀胱壁の肥厚を確認
  • 血液検査:腎機能の評価(特に尿閉の場合)
  • レントゲン:結石の有無を確認

治療は原因によって異なります。

  • 特発性膀胱炎:ストレス管理、環境改善、鎮痛剤、療法食
  • 尿路結石:食事療法による溶解、または外科的摘出
  • 細菌性膀胱炎:抗生剤の投与
  • 尿閉:カテーテルによる排尿処置(緊急対応)

膀胱炎を予防する環境づくり

猫の膀胱炎、特に特発性膀胱炎の予防には環境整備が重要です。

  • 水分摂取を増やす:ウェットフードを取り入れる、水飲み場を複数設置する、流水タイプの給水器を使う
  • トイレ環境の改善:猫の数+1個のトイレを設置、こまめに清掃、十分な大きさのトイレを選ぶ
  • ストレス軽減:隠れ場所を確保、高い場所への動線を作る、急な環境変化を避ける
  • 適切な食事管理:尿石症対応の療法食、肥満の予防
  • 運動の促進:おもちゃで遊ぶ時間を毎日設ける

猫のトイレの変化が気になる方へ

バウ・ミュウ動物病院では、猫の膀胱炎について適切な検査と治療を行っています。膀胱炎は再発しやすい病気ですが、環境整備と食事管理で再発率を下げることが可能です。

トイレの回数や尿の色に変化を感じたら、早めにご来院ください。尿検査用の尿をお持ちいただくとスムーズです(採尿が難しい場合は院内で採取いたします)。

CLINIC INFO

バウ・ミュウ動物病院

〒290-0062 千葉県市原市八幡520
診療時間 午前 9:00〜12:30 / 午後 15:30〜18:00
休診日 水曜午後・木曜午後・日曜午後・祝日
予約不要・当日受付OK。犬・猫の診療はお気軽にご来院ください。

電話で相談する(0436-41-1008)アクセス・地図を見る

関連コラム

コラム一覧に戻る