COLUMN
2026.01.25
猫が脱走して怪我をした時の対処法|予防策も解説

完全室内飼いの猫でも、ちょっとした隙に脱走してしまうことがあります。脱走した猫が怪我をして帰ってきたり、保護された際に怪我が見つかることも珍しくありません。外の世界には猫にとって多くの危険が潜んでいます。適切な応急処置と、今後の脱走防止策を知っておきましょう。
脱走した猫に多い怪我の種類
脱走した猫が負いやすい怪我には以下のようなものがあります。
- 咬傷(かみ傷):他の猫や動物との喧嘩による傷。感染症リスクが高い
- 交通事故:骨折、内臓損傷、頭部外傷など重症になりやすい
- 高所からの落下:骨折や脱臼、顎の裂傷(高層症候群)
- 擦り傷・切り傷:フェンスや有刺鉄線での切傷
- 爪の損傷:木に登って降りられず、爪が折れる・剥がれる
特に咬傷は外見上小さくても、皮下で膿瘍(のうよう)を形成することが多く、数日後に腫れや発熱として症状が出ることがあります。
帰宅時の応急処置と確認ポイント
脱走から戻った猫を見つけたら、まず以下を確認してください。
- 全身をそっと触って、痛がる部位がないか確認する
- 出血がないか、毛をかき分けて皮膚をチェックする
- 足を引きずっていないか、歩き方を観察する
- 呼吸が荒くないか、口を開けて呼吸していないか確認する
- 目や耳に傷や異常がないか見る
出血がある場合:清潔なガーゼで傷口を軽く圧迫し、止血しながら動物病院に連絡してください。
骨折が疑われる場合:無理に動かさず、キャリーバッグやダンボールに静かに入れて搬送します。
見た目に大きな外傷がなくても、内臓損傷の可能性があるため、脱走後は念のため動物病院で検査を受けることをお勧めします。
脱走後に注意すべき感染症
外に出た猫は、以下の感染症に罹るリスクがあります。
- 猫エイズ(FIV):咬傷から感染。一度感染すると完治しない
- 猫白血病(FeLV):唾液や鼻水から感染。免疫力が著しく低下する
- 猫カリシウイルス・ヘルペスウイルス:くしゃみ、鼻水、口内炎を引き起こす
- ノミ・ダニ・寄生虫:外部寄生虫や消化管内寄生虫の感染
特にワクチン未接種の猫は重症化リスクが高くなります。脱走後2〜4週間は体調の変化に注意し、血液検査で感染の有無を確認することが大切です。
動物病院での検査・治療
脱走後の受診では、以下のような検査・治療を行います。
身体検査:全身の触診で骨折や腫れ、痛みの部位を確認します。
レントゲン検査:骨折や肺の異常、内臓損傷がないかを確認します。
血液検査:内臓機能の評価や、感染症(FIV/FeLV)の検査を行います。
傷の処置:洗浄、消毒、必要に応じて縫合を行います。咬傷の場合は抗生物質を処方します。
咬傷は見た目以上に深く、皮下に菌が入り込んでいることが多いため、必ず動物病院で適切な処置を受けてください。
脱走を防ぐための対策
猫の脱走を防ぐために、以下の対策を講じましょう。
- 玄関:二重扉やペットゲートを設置する
- 窓:網戸ストッパーや脱走防止柵を取り付ける
- ベランダ:ネットやフェンスで囲う
- 来客時:猫を別室に隔離してからドアを開ける
- マイクロチップ:万が一の脱走に備えて装着しておく
- 避妊・去勢手術:発情による脱走衝動を軽減する
特に避妊・去勢手術をしていない猫は、発情期に脱走リスクが大幅に高まります。手術は脱走防止だけでなく、病気予防の観点からもお勧めです。
まとめ
猫の脱走は怪我や感染症のリスクを伴う危険な出来事です。脱走から戻った猫は、外見上問題がなくても動物病院での検査をお勧めします。バウ・ミュウ動物病院では、外傷の処置から感染症検査まで対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
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