COLUMN
2026.03.10
猫の避妊手術はいつがベスト?適切な時期とメリット

猫を迎えたら考えておきたいのが避妊手術のタイミングです。避妊手術は望まない妊娠を防ぐだけでなく、将来的な病気の予防にも大きなメリットがあります。しかし「いつ受けさせればいいの?」「早すぎると体に負担がかかるのでは?」と悩む飼い主さんも多いでしょう。この記事では、猫の避妊手術の最適な時期とメリットについて解説します。
猫の避妊手術の適切な時期
猫の避妊手術は、一般的に生後6か月前後が推奨されています。これは初回の発情が来る前に手術を行うことが理想的とされているためです。
猫の初回発情は早い子で生後4〜5か月、通常は6〜9か月頃に訪れます。品種や個体差、季節によっても異なりますが、初回発情前に手術を行うことで乳腺腫瘍の予防効果が最も高くなります。
当院では、体重が2kg以上あり健康状態に問題がなければ、生後5〜6か月での手術をおすすめしています。ただし、すでに発情を迎えている場合でも手術は可能です。発情中は出血量が増えるリスクがあるため、発情が落ち着いてから1〜2週間後の実施が望ましいです。
避妊手術のメリット
避妊手術には多くのメリットがあります。
病気の予防:
- 乳腺腫瘍の予防(初回発情前の手術で発症リスクが約90%低下)
- 子宮蓄膿症の完全な予防
- 卵巣腫瘍の予防
- 子宮内膜炎などの子宮疾患の予防
行動面のメリット:
- 発情期の大声での鳴き声がなくなる
- 発情に伴うストレスや食欲低下がなくなる
- 脱走のリスクが減る
- マーキング行動の軽減
その他:
- 望まない妊娠・出産の防止
- 野良猫の増加防止(社会的意義)
避妊手術のデメリットと注意点
メリットが多い避妊手術ですが、以下の点も理解しておきましょう。
- 全身麻酔のリスク:健康な若い猫であれば麻酔リスクは非常に低いですが、ゼロではありません。術前検査で安全性を確認します。
- 太りやすくなる:ホルモンバランスの変化により基礎代謝が低下し、体重が増えやすくなります。食事量の調整と適度な運動で管理できます。
- 繁殖ができなくなる:手術は不可逆的なため、将来繁殖を考えている場合は慎重に判断してください。
手術の流れ
当院での避妊手術の一般的な流れをご紹介します。
- 術前検査:血液検査で肝臓・腎臓の機能や貧血の有無を確認します
- 手術当日:朝から絶食で来院いただきます(前日夜からの絶食をお願いしています)
- 麻酔・手術:全身麻酔下でお腹を小さく切開し、卵巣と子宮を摘出します。手術時間は30〜60分程度です
- 術後管理:麻酔からの覚醒を確認し、当日夕方〜翌日のお迎えとなります
- 抜糸:約10〜14日後に抜糸を行います(吸収糸を使用する場合は不要)
術後のケアと注意点
手術後は以下の点に注意してください。
- エリザベスカラーまたは術後服を着用し、傷口をなめさせない
- 激しい運動やジャンプを1週間程度控える
- 傷口の赤みや腫れ、浸出液がないか毎日チェックする
- 食欲や排泄の状態を観察する
- 処方された薬があれば指示通りに投与する
多くの猫は手術翌日から通常通り食事を取り、数日で元気に活動を再開します。気になる症状があれば遠慮なくご連絡ください。
避妊手術のご相談はお気軽に
避妊手術の時期や方法について迷われている方は、お気軽に当院までご相談ください。猫ちゃんの月齢や健康状態を確認のうえ、最適なタイミングをアドバイスいたします。手術費用や助成金制度についてもご説明いたします。
CLINIC INFO
バウ・ミュウ動物病院〒290-0062 千葉県市原市八幡520
診療時間 午前 9:00〜12:30 / 午後 15:30〜18:00
休診日 水曜午後・木曜午後・日曜午後・祝日
予約不要・当日受付OK。犬・猫の診療はお気軽にご来院ください。
