COLUMN
2026.02.25
犬の混合ワクチンは何種を選ぶ?種類と違いを解説

犬の混合ワクチンには5種、6種、8種、9種など複数の種類があり、「うちの子にはどれが必要?」と迷う飼い主さんは多いのではないでしょうか。ワクチンは愛犬を命に関わる感染症から守る重要な予防手段です。この記事では、混合ワクチンの種類の違いと、生活環境に合った選び方を解説します。
混合ワクチンで予防できる感染症
犬の混合ワクチンは「コアワクチン」と「ノンコアワクチン」の組み合わせで構成されています。
コアワクチン(すべての犬に推奨):
- 犬ジステンパー:高熱、下痢、神経症状を起こし、致死率が高い
- 犬パルボウイルス感染症:激しい嘔吐・血便を起こし、子犬では致死率が非常に高い
- 犬アデノウイルス1型(犬伝染性肝炎):肝臓に重篤な障害を起こす
- 犬アデノウイルス2型(犬伝染性喉頭気管炎):咳や気管支炎の原因
ノンコアワクチン(生活環境に応じて推奨):
- 犬パラインフルエンザ:咳を主症状とするケンネルコフの原因のひとつ
- 犬コロナウイルス感染症:下痢を起こす(特に子犬で注意)
- レプトスピラ症:肝臓・腎臓に障害を起こす人獣共通感染症。複数の血清型あり
ワクチンの種類(何種)の違い
一般的に動物病院で選べるワクチンの種類は以下のとおりです。
- 5種混合ワクチン:ジステンパー、パルボ、アデノ1型・2型、パラインフルエンザ
- 6種混合ワクチン:5種+コロナウイルス
- 8種混合ワクチン:6種+レプトスピラ2種
- 9種混合ワクチン:6種+レプトスピラ3種
5種・6種がコアワクチン中心の基本的な組み合わせ、8種・9種はそこにレプトスピラが加わったものです。
生活環境に合った選び方
ワクチンの種類選びは、愛犬の生活環境を基に判断します。
5〜6種がおすすめの犬:
- 都市部で散歩程度の外出のみ
- 他の犬との接触が少ない
- 山や川に行かない
- 小型犬で副反応のリスクを最小限にしたい
8〜9種がおすすめの犬:
- キャンプや山歩き、川遊びをする
- 田畑の近くに住んでいる
- ドッグランやペットホテルを頻繁に利用する
- ネズミなどの野生動物と接触する可能性がある
レプトスピラは野生動物(ネズミ)の尿を介して感染し、人にもうつる危険な病気です。アウトドア活動が多い犬には8種以上のワクチンをおすすめします。
接種スケジュール
子犬のワクチン接種スケジュールは以下が一般的です。
- 1回目:生後6〜8週齢
- 2回目:生後10〜12週齢
- 3回目:生後14〜16週齢
- 追加接種:1年後、以降は1〜3年ごと
成犬の追加接種については、世界小動物獣医師会(WSAVA)のガイドラインでは、コアワクチンは3年ごとでも十分な免疫が維持されるとされています。一方、ノンコアワクチン(レプトスピラなど)は毎年の接種が必要です。当院では個々の犬の生活環境やリスクに応じて、最適な接種間隔をご提案しています。
ワクチン接種の注意点と副反応
ワクチン接種に際して知っておきたいことをまとめます。
- 体調が良い日に接種する(下痢・発熱時は延期)
- 接種後30分は病院の近くで様子を見る
- 接種当日は激しい運動やシャンプーを避ける
- まれに顔の腫れ(ムーンフェイス)、嘔吐、アナフィラキシーが起こることがある
- 過去に副反応があった場合は必ず獣医師に伝える
ワクチンの副反応は接種後数時間〜24時間以内に出ることが多いため、接種当日は愛犬の様子を注意深く観察してください。異常があればすぐにご連絡ください。
愛犬に最適なワクチンの種類や接種時期について、お気軽に当院へご相談ください。
CLINIC INFO
バウ・ミュウ動物病院〒290-0062 千葉県市原市八幡520
診療時間 午前 9:00〜12:30 / 午後 15:30〜18:00
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