COLUMN
2026-03-12
猫の便秘は危険?原因と自宅ケア・受診の目安
猫のトイレを掃除していて「最近うんちが少ないな」と感じたことはありませんか?猫は便秘になりやすい動物で、放置すると重篤な「巨大結腸症」に進行する危険があります。
この記事では、猫の便秘の原因と正常な排便の目安、自宅でできるケア、動物病院を受診すべきタイミングについて解説します。
猫の正常な排便頻度
健康な猫の排便は通常1日1〜2回です。以下のような場合は便秘の可能性があります。
- 2日以上排便がない
- 排便時に強くいきんでいる
- 出てくる便が小さく硬い(コロコロしている)
- トイレに何度も行くが出ない
- 排便時に鳴き声をあげる
猫が便秘になる原因
- 水分不足:猫はもともと飲水量が少ない動物です。ドライフード中心の食事だとさらに水分が不足しがちです
- 運動不足:室内飼いの猫は運動量が少なく、腸の動きが鈍くなることがあります
- 毛玉:グルーミングで飲み込んだ毛が消化管に溜まり、便の通過を妨げることがあります
- トイレ環境の問題:トイレが汚い、設置場所が落ち着かないなどの理由で排便を我慢してしまうことがあります
- ストレス:環境の変化や同居猫との関係でストレスを感じると便秘になることがあります
- 加齢:シニア猫は腸の運動機能が低下し、便秘になりやすくなります
- 肥満:内臓脂肪が腸を圧迫し、便の通過を妨げることがあります
- 神経疾患・骨盤の異常:事故による骨盤骨折の後遺症や、脊髄の病気で排便機能が低下するケースがあります
便秘が引き起こす危険な病気:巨大結腸症
便秘を長期間放置すると、結腸(大腸の一部)に便がどんどん溜まり、結腸が異常に拡張する「巨大結腸症」を発症することがあります。
- 結腸の筋肉が伸びきって収縮力を失い、自力で排便できなくなる
- 食欲低下、嘔吐、体重減少、脱水を引き起こす
- 重症化すると、定期的な浣腸や摘便が必要になる
- 内科治療で改善しない場合は、外科手術(結腸切除術)が必要になることもある
巨大結腸症は一度発症すると元に戻りにくいため、便秘の段階で早めに対処することが大切です。
自宅でできるケアと予防
- 水分摂取を増やす:ウェットフードを取り入れる、水飲み場を複数設置する、流れる水の給水器を試す
- 食物繊維の補給:消化管の運動を促すために、食物繊維の多い療法食やサイリウムの添加が有効な場合があります(獣医師に相談のうえ)
- 適度な運動:おもちゃで遊ぶ時間を増やし、腸の動きを活発にしましょう
- トイレ環境の改善:トイレは猫の頭数+1個を目安に設置し、毎日清掃しましょう
- ブラッシング:毛玉による便秘を予防するために、定期的なブラッシングで抜け毛を除去しましょう
- 体重管理:肥満を防ぐことも便秘予防につながります
動物病院を受診する目安
以下のような症状がある場合は、様子を見ずに動物病院を受診してください。
- 3日以上排便がない
- 排便時に強くいきんで鳴き声をあげる
- 食欲が落ちている、元気がない
- 嘔吐を伴っている
- お腹が張って硬い
- トイレに行くが何も出ない状態が続く
当院での便秘の治療
バウミュウ動物病院では、便秘の程度に応じて以下の治療を行います。
- 触診・レントゲン検査で便の溜まり具合を確認
- 軽度の場合:緩下剤の処方、食事指導
- 中等度の場合:浣腸・摘便による排便処置
- 重度の場合:点滴による脱水補正+摘便処置
- 基礎疾患がある場合はその治療も並行して行います
猫の便秘は「よくあること」と軽視されがちですが、早期に対処することで巨大結腸症への進行を防ぐことができます。排便の異常を感じたら、お気軽にご相談ください。
CLINIC INFO
バウミュウ動物病院〒290-0062 千葉県市原市八幡520
診療時間 午前 9:00〜12:30 / 午後 15:30〜18:00
休診日 年末年始のみ(年中無休)
予約不要・当日受付OK。犬・猫の診療はお気軽にご来院ください。
