COLUMN

2026.03.15

犬の耳が臭い?外耳炎の症状・原因と治療について

犬の外耳炎の症状

犬の耳から嫌な臭いがする、耳をしきりに掻いている、頭を振っている...これらは外耳炎のサインかもしれません。外耳炎は犬で最も多い耳の病気のひとつで、動物病院の来院理由としても非常に多く見られます。放置すると中耳炎や内耳炎に進行する恐れがあるため、早めの対処が大切です。

犬の外耳炎の症状

外耳炎になると、以下のような症状が見られます。

  • 耳を頻繁に掻く、後ろ足で耳の周りを掻く
  • 頭をブルブルと振る
  • 耳から悪臭がする
  • 耳垢が多い(黒っぽい、茶色い、黄色いなど)
  • 耳の中が赤く腫れている
  • 耳を触ると痛がる、嫌がる
  • 頭を傾ける(片側の外耳炎の場合)
  • 耳の周囲の脱毛や傷

症状が軽いうちは耳を気にする程度ですが、悪化すると痛みから触られることを極端に嫌がったり、元気や食欲が低下したりすることもあります。

外耳炎の原因

犬の外耳炎の原因は複数の要因が絡み合っています。

主因(直接的な原因):

  • アレルギー(食物アレルギー、アトピー性皮膚炎)が最も多い原因
  • 耳ダニ(ミミヒゼンダニ)の寄生
  • 異物(草の種など)
  • 腫瘍やポリープ

副因(二次的に悪化させる原因):

  • 細菌感染(ブドウ球菌、緑膿菌など)
  • マラセチア(酵母菌)の過剰増殖

素因(なりやすい体質・構造):

  • 垂れ耳の犬種(コッカー・スパニエル、ゴールデン・レトリバーなど)
  • 耳道が狭い犬種(フレンチ・ブルドッグ、パグなど)
  • 耳毛が多い犬種(トイ・プードル、シュナウザーなど)
  • 水泳や入浴後の耳の湿り

動物病院での検査と治療

外耳炎の治療は原因に応じて行います。まず耳鏡で耳道内を観察し、耳垢の細胞診で細菌やマラセチア、ダニの有無を確認します。

耳の洗浄:耳道内の汚れや耳垢を専用の洗浄液で除去します。重度の場合は鎮静下で行うこともあります。

点耳薬:抗生物質、抗真菌薬、ステロイドなどを含む点耳薬を使用します。通常1〜2週間の投与が必要です。

内服薬:重度の場合やアレルギーが原因の場合は、抗生物質や抗炎症薬の内服を併用します。

原因治療:アレルギーが原因の場合は食事療法やアレルギー治療、耳ダニの場合は駆虫薬を使用します。

自宅での耳のケア方法

外耳炎の予防と再発防止のため、適切な耳のケアを心がけましょう。

  • 週1回程度、耳の中を目視でチェックする
  • 獣医師に指示された洗浄液で定期的に耳掃除をする
  • 綿棒は耳道を傷つけるため使用しない
  • シャンプーや水泳の後は耳の中を乾かす
  • 耳毛の処理は獣医師に相談のうえ行う

ただし、過度な耳掃除はかえって耳を傷つけ、外耳炎を悪化させることがあります。ケアの頻度や方法は獣医師と相談して決めましょう。

外耳炎を繰り返す場合は

外耳炎が何度も再発する場合は、根本的な原因(特にアレルギー)が解決できていない可能性があります。食物アレルギーの除去食試験やアレルギー検査を検討するとともに、長期的な管理計画を獣医師と相談することをおすすめします。

耳の異常に気づいたら、悪化する前にお早めにご来院ください。当院では耳の検査から治療、日常のケア指導まで対応いたします。

CLINIC INFO

バウ・ミュウ動物病院

〒290-0062 千葉県市原市八幡520
診療時間 午前 9:00〜12:30 / 午後 15:30〜18:00
休診日 水曜午後・木曜午後・日曜午後・祝日
予約不要・当日受付OK。犬・猫の診療はお気軽にご来院ください。

電話で相談する(0436-41-1008)アクセス・地図を見る

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