COLUMN

2026-04-15

犬の皮膚病の種類と治療法|かゆみ・赤みの原因を解説

犬の皮膚病の治療

犬の皮膚病は、動物病院への来院理由として最も多い症状のひとつです。しきりに体を掻いている、皮膚が赤くなっている、毛が抜けるなどの症状がある場合は、何らかの皮膚疾患を抱えている可能性があります。

皮膚病は原因によって治療法が大きく異なるため、正確な診断が重要です。この記事では、犬に多い皮膚病の種類と治療法について解説します。

犬に多い皮膚病の種類

犬の皮膚病は大きく分けて以下のタイプがあります。

  • アレルギー性皮膚炎:アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、ノミアレルギーなど
  • 感染性皮膚炎:細菌感染(膿皮症)、真菌感染(マラセチア、皮膚糸状菌)
  • 寄生虫性皮膚炎:ノミ、ダニ、疥癬(ヒゼンダニ)、毛包虫
  • 内分泌性皮膚疾患:甲状腺機能低下症、クッシング症候群
  • 自己免疫性皮膚疾患:天疱瘡、エリテマトーデスなど

最も多いのはアレルギー性皮膚炎と細菌性皮膚炎(膿皮症)で、これらが合併しているケースも多く見られます。

アトピー性皮膚炎

犬のアトピー性皮膚炎は、環境中のアレルゲン(花粉、ハウスダスト、ダニなど)に対する過剰な免疫反応で起こります。遺伝的な体質が関係しており、特に以下の犬種に多く見られます。

  • 柴犬、フレンチ・ブルドッグ、シー・ズー
  • ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー
  • ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア

症状として、目の周り・口の周り・耳・脇の下・指の間・お腹などに強いかゆみと赤みが出ます。多くは1〜3歳頃に発症し、季節によって悪化することが特徴です。

治療には、かゆみ止め(アポキルなど)、免疫抑制剤、減感作療法、スキンケアなどを組み合わせて行います。完治は難しいですが、適切な管理で症状をコントロールすることが可能です。

膿皮症(細菌性皮膚炎)

膿皮症は、皮膚のバリア機能が低下した時に常在菌(ブドウ球菌など)が異常増殖して起こる感染症です。

  • 赤い発疹やニキビのようなできもの
  • フケが増える
  • 円形に毛が抜ける
  • かさぶたができる
  • 独特の臭いがする

治療は抗生剤の内服と薬用シャンプーが基本です。アトピー性皮膚炎やホルモン疾患が原因で膿皮症を繰り返す場合は、根本原因の治療も必要になります。

皮膚病の診断方法

当院では、以下の検査を用いて皮膚病の原因を特定します。

  • 皮膚掻爬検査:皮膚を軽く削って顕微鏡で寄生虫を確認
  • 細胞診:テープや押捺で細菌・酵母菌・炎症細胞を確認
  • 真菌培養検査:カビ(皮膚糸状菌)の有無を調べる
  • 血液検査:アレルギー検査やホルモン検査
  • 食事除去試験:食物アレルギーの診断に使用
  • 皮膚生検:難治性の場合、組織を採取して病理検査

日常のスキンケアと予防

皮膚病の予防や症状の緩和には、日々のケアが大切です。

  • 定期的なシャンプー(皮膚の状態に合った製品を選ぶ)
  • ブラッシングで通気性を保つ
  • ノミ・ダニの予防を通年で行う
  • 適切な栄養(オメガ3脂肪酸を含むフード)
  • 室内の清掃・湿度管理
  • ストレスの軽減

犬の皮膚トラブルでお悩みの方へ

バウ・ミュウ動物病院では、犬の皮膚病について丁寧に検査・診断を行い、原因に合った治療をご提案しています。皮膚病は原因が複合的であることも多く、根気よく治療を続けることが大切です。

愛犬のかゆみや赤み、脱毛が気になる方は、お気軽にご来院ください。早期に治療を開始することで、症状の悪化を防ぐことができます。

CLINIC INFO

バウ・ミュウ動物病院

〒290-0062 千葉県市原市八幡520
診療時間 午前 9:00〜12:30 / 午後 15:30〜18:00
休診日 水曜午後・木曜午後・日曜午後・祝日
予約不要・当日受付OK。犬・猫の診療はお気軽にご来院ください。

電話で相談する(0436-41-1008)アクセス・地図を見る

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