COLUMN

2025-12-01

梅雨時期の犬の皮膚トラブル|市原市の湿気対策

梅雨時期の犬の皮膚ケア

毎年6月から7月にかけての梅雨の時期は、犬の皮膚トラブルが急増するシーズンです。高温多湿の環境は、細菌や真菌(カビ)の繁殖に最適な条件を生み出し、犬の皮膚に大きな影響を与えます。

千葉県市原市は太平洋側の温暖湿潤な気候に属しており、梅雨の時期は湿度が80%を超える日が続きます。こうした環境では、普段は問題のない犬でも皮膚トラブルを起こしやすくなります。この記事では、市原市にお住まいの飼い主さまに向けて、梅雨時期に多い犬の皮膚トラブルと、その予防法について詳しく解説します。

なぜ梅雨に皮膚トラ��ルが増えるのか?

犬の皮膚には、通常でもさまざまな細菌や真菌が共存しています。これらは「常在菌」と呼ばれ、健康な状態ではバランスを保っています。しかし、梅雨の高温多湿な環境では以下のような問題が起こります。

  • 皮膚の蒸れ:被毛の下に湿気がこもり、皮膚が常に湿った状態になります。これは細菌や真菌の繁殖を促進します。
  • 皮膚バリア機能の低下:湿度が高いと皮膚のバリア機能が弱まり、外部からの刺激や病原体が侵入しやすくなります。
  • 散歩後の乾燥不足:雨の日の散歩後に十分に体を乾かさないと、被毛の間に水分が残り皮膚トラブルの原因になります。
  • 免疫力の低下:気温差や低気圧の影響で犬の体調が崩れやすく、免疫力が低下することで皮膚病にかかりやすくなります。

梅雨に多い犬の皮膚トラブル

膿皮症(のうひしょう)

膿皮症は、皮膚に常在するブドウ球菌が異常に増殖して起こる細菌性の皮膚感染症です。梅雨の時期に最も多く見られる皮膚疾患のひとつです。

  • 症状:赤い発疹、膿を持った小さなできもの(膿疱)、かゆみ、フケ、脱毛。円形の脱毛が特徴的で、「カラーエット」と呼ばれる環状の病変が見られることもあります。
  • なりやすい犬種:フレンチブルドッグ、パグ、シーズーなど、皮膚にしわが多い犬種や、柴犬やゴールデンレトリバーなどアレルギー体質の犬種。
  • 治療:抗生物質の内服、薬用シャンプーでの洗浄。重症の場合は細菌培養検査を行い、適切な抗生物質を選択します。

マラセチア皮膚炎

マラセチアは犬の皮膚に常在する酵母様真菌(カビの一種)です。高温多湿の環境でマラセチアが過剰に増殖すると、皮膚炎を引き起こします。

  • 症状:独特の脂っぽいにおい、皮膚のベタつき、激しいかゆみ、皮膚の赤み、黒ずみ(色素沈着)。特に脇の下、内股、指の間、首の腹側に症状が出やすいです。
  • なりやすい犬種:ウエストハイランドホワイトテリア、シーズー、コッカースパニエル、バセットハウンドなど、脂漏症体質の犬種。
  • 治療:抗真菌薬の内服や外用、抗真菌成分を含む薬用シャンプーでの定期的な洗浄。基礎疾患(アトピー性皮膚炎など)がある場合はその治療も必要です。

外耳炎

犬の耳の中は湿気がこもりやすく、梅雨の時期は外耳炎が非常に増えます。特に耳が垂れている犬種は、耳の中の通気性が悪いため注意が必要です。

  • 症状:耳を掻く、頭を振る、耳から悪臭がする、耳の中が赤い、黒や茶色の耳垢が増える。
  • なりやすい犬種:コッカースパニエル、ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバー、ミニチュアダックスフンドなど、垂れ耳の犬種。
  • 治療:耳の洗浄と点耳薬の投与。原因が細菌か真菌かによって使用する薬が異なるため、動物病院での診断が必要です。

趾間炎(しかんえん)

指と指の間(趾間)に炎症が起こる病気です。散歩後に足が濡れたまま放置すると発症しやすくなります。

  • 症状:足を舐め続ける、指の間が赤く腫れる、足を引きずる。
  • 予防:散歩後は指の間まで丁寧に拭いて乾燥させることが大切です。

梅雨の皮膚トラブ���を防ぐ5つのポイント

  • 1. 散歩後はしっかり乾燥させる:雨の日の散歩後はタオルで全身を拭き、被毛の根元までドライヤーで乾かしましょう。特に足裏、指の間、お腹、脇の下は入念に。
  • 2. 定期的なシャンプー:梅雨の時期は2週間に1回程度の薬用シャンプーがおすすめです。ただし、頻繁すぎるシャンプーは皮脂を奪いすぎて逆効果になるため、獣医師に適切な頻度を相談しましょう。
  • 3. ブラッシングの徹底:毎日のブラッシングで被毛の通気性を確保し、もつれやフケを取り除きます。アンダーコートが密な犬種は特に念入りに。
  • 4. 室内環境の管理:エアコンの除湿機能や除湿器を活用して、室内の湿度を50〜60%に保ちましょう。犬用ベッドやブランケットもこまめに洗濯し、清潔を保ちます。
  • 5. 食事で皮膚の健康をサポート:オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸を含むフードやサプリメントは、皮膚のバリア機能を強化する効果が期待できます。

市原市で犬の皮膚トラブルが気になる方へ

バウ・ミュウ動物病院では、犬の皮膚トラブルの診断と治療を行っています。皮膚病は原因の特定が重要で、見た目だけでは正確な診断ができないことが多いため、皮膚検査(スタンプ検査、掻爬検査など)を実施して適切な治療方針を決定します。

市原市は梅雨から夏にかけて高温多湿な日が続くため、皮膚トラブルは毎年多くの飼い主さまからご相談をいただく症状です。「体を掻いている」「皮膚が赤い」「においが気になる」など、少しでも異変を感じたら早めにご来院ください。動物病院での早期治療が、症状の悪化と治療期間の長期化を防ぎます。

CLINIC INFO

バウ・ミュウ動物病院

〒290-0062 千葉県市原市八幡520
診療時間 午前 9:00〜12:30 / 午後 15:30〜18:00
休診日 水曜午後・木曜午後・日曜午後・祝日
予約不要・当日受付OK。犬・猫の診療はお気軽にご来院ください。

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