COLUMN
2026-08-16
犬の嘔吐の原因と対処法|危険な嘔吐の見分け方
犬が突然吐くと心配になりますが、犬は人間に比べて嘔吐しやすい動物です。一時的で問題のない嘔吐もあれば、すぐに受診が必要な危険な嘔吐もあります。
この記事では、犬の嘔吐の主な原因と、危険な嘔吐の見分け方、自宅での応急処置について市原市のバウミュウ動物病院が解説します。
犬が吐く主な原因
犬の嘔吐の原因は多岐にわたります。よくある原因を大きく3つに分けて解説します。
一時的な原因(比較的心配が少ないもの)
- 空腹:食事間隔が空きすぎると、胃液(黄色い泡状の液体)を吐くことがあります
- 早食い・食べ過ぎ:一気に食べた直後に未消化のフードを吐き戻すことがあります
- 草を食べた:散歩中に草を食べて嘔吐することがありますが、胃のむかつきを自分で解消しようとする行動です
- 車酔い:移動中に嘔吐する場合は乗り物酔いの可能性があります
注意が必要な原因
- 誤食・異物摂取:おもちゃ、靴下、ボタン、ひもなど。腸閉塞を起こす危険があります
- 中毒:チョコレート、キシリトール、タマネギ、ブドウなど犬に有害な食品
- 感染症:パルボウイルス、犬ジステンパーなどのウイルス性胃腸炎
- 寄生虫:回虫、鉤虫などの消化管内寄生虫
慢性的な病気が原因の場合
- 膵炎:脂肪分の多い食事の後に嘔吐・腹痛・下痢が起こりやすい
- 腎臓病:慢性腎臓病が進行すると尿毒症で嘔吐が増えます
- 肝臓病:肝機能の低下に伴い嘔吐が起こることがあります
- 消化管腫瘍:胃や腸の腫瘍による慢性的な嘔吐
- 胃拡張・胃捻転:大型犬に多い緊急疾患。食後に腹部が膨らみ嘔吐しようとしても吐けない
危険な嘔吐の見分け方
以下のような症状がある場合は、早めに動物病院を受診してください。
- 1日に何度も繰り返し吐く
- 嘔吐物に血が混じっている(赤色やコーヒー色)
- 吐こうとしているのに何も出ない(胃捻転の兆候)
- 嘔吐に加えて下痢もある
- ぐったりして元気がない
- 水を飲んでもすぐに吐く
- 異物を飲み込んだ可能性がある
- 子犬やワクチン未接種の犬の嘔吐
- 腹部が張って苦しそうにしている
特に「吐こうとしているのに吐けない」「お腹がパンパンに張っている」場合は、胃捻転の可能性があり、数時間で命に関わる緊急事態です。夜間でもすぐに受診してください。
嘔吐時の応急処置
犬が嘔吐した直後の対応について説明します。
- まず絶食:嘔吐直後は2〜4時間ほど食事を控えてください
- 水は少量ずつ:一気に水を飲むと再嘔吐しやすいため、少量ずつ与えます
- 嘔吐物を観察・記録:色、内容物、回数を記録し、可能であれば写真を撮っておきましょう
- 安静にさせる:落ち着いた場所で休ませます
- 症状が落ち着いたら:消化のよい食事(ふやかしたフード、ささみなど)を少量から再開します
動物病院を受診する目安
以下のいずれかに当てはまる場合は、様子を見ずに受診をおすすめします。
- 嘔吐が半日以上続いている
- 嘔吐と同時に下痢や食欲不振がある
- 子犬(生後6ヶ月未満)やシニア犬の嘔吐
- 持病(糖尿病、腎臓病など)のある犬の嘔吐
- 中毒物質を口にした可能性がある
当院での嘔吐の診療
バウミュウ動物病院では、嘔吐の原因を特定するために以下の検査を行います。
- 血液検査(腎機能・肝機能・膵炎マーカーなど)
- レントゲン検査(異物や腸閉塞の確認)
- 腹部エコー検査(消化管・膵臓の状態確認)
- 必要に応じて内視鏡検査や造影検査
原因に応じて、点滴・制吐剤・食事療法・手術など適切な治療をご提案いたします。嘔吐は「様子を見ていたら悪化した」というケースも少なくありませんので、気になる症状があればお早めにご相談ください。
CLINIC INFO
バウミュウ動物病院〒290-0062 千葉県市原市八幡520
診療時間 午前 9:00〜12:30 / 午後 15:30〜18:00
休診日 年末年始のみ(年中無休)
予約不要・当日受付OK。犬・猫の診療はお気軽にご来院ください。
